先週の土曜日はだんなさんのお母さんの3回忌だった。あたしの母親と同じ年だったけど、ものすごい美人で仕事ができておしゃれでさばさばカッコいい憧れの女性だった。だんなさんはさぞかし自慢のお母さんだったろうなあ、すごく寂しいだろうなあと思う。
おかあさんはあたしとだんなさんが結婚した時は、あたしには子供がいたし「子供は作らないの?」とは決して言わないでくれた。そして病気がわかって辛い投薬治療が始まった時に、自宅の椅子に座りながらあたしの息子にこう言った。「○葉クンはいい名前だね、葉っぱのフレディと同じ「葉」がついてるもんね。葉っぱは枯れてもずっと命をつなぐんだもんね」。それを聞いたあたしと叔母(おかあさんの妹さん)は絶句してしまった。息子もその絵本を持っていて、その本が大好きだったから、どういう意味だったかわかったと思う。黙って聞いていた。
病状がかなり悪化してきた病院でのこと、あたしとお義父さんだけの時、おかあさんが初めて「子供はもう一人作らないの?」と聞いてきた。「作るつもりです。欲しいです」と答えるとおかあさんはお義父さんに「もう一人作るって!」と嬉しそうに笑ったのを今でも忘れない。「命が続くってことよねえ」って。おかあさんの最後の望みだったんだろうな。その夢がもう少しで叶えられそうで嬉しい。でも生きて抱かせてあげたかったよ。そんなに病気が進行してるなんて思わなかったし、本当に治るって信じてたから。
そんなおかあさんの3回忌。穏やかに晴れた陽気の中、無事に終了した。親戚の人もたくさん集まってくれてその後の食事も和やかだった。お腹の大きいあたしを見て、みんなが喜んでいたわってくれた。
伯父の一人が「○葉にとってオレはおじさんか?おじいさんか?」なんて息子の話をしてあたしの方を見ながら、「いやあ、本当に○葉はかわいいよ。目元と出っ歯がお母さんそっくりだもんな!」とでっかい声で言った。伯母達がその伯父をギロリと睨んだのであわてて「いやあ、本当かわいいよなあ〜○葉は。目元と丈夫そうな前歯がお母さんにそっくりだもんなあ」と言い直していた。
なんていうか、夫の親戚なのに昔から知ってる自分の親戚のような感じで、あたしはみんながすごく好きだ。口が悪くてもお世辞や嘘がない不器用な感じが一緒にいて心地いい。同席していたあたしの両親が親戚の人達に「本当にいい娘さんだよなあ。お腹大きくなってもいつもよく気がついて動いて感心するよ」と褒めてもらったよと安心したように言った。お義父さんには「○葉のほうがまわりに気を使う」と言われてるけど!
生まれたら墓前に報告に行こう。
だんなさんはフレディと聞いたら葉っぱじゃなくて、子供に「えるむ」とか名付けちゃいそうだなあ。